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フォートナイト クリエイター向け State of Unreal 2025 ハイライト

2025年6月3日

フォートナイト チーム

今年の State of Unreal 基調講演 (今回初めて Unreal Fest で開催) では、フォートナイト クリエイター コミュニティ向けに新たなツール、デモ、IP 発表、製品リリースを発表しました。  その詳細について、早速ご紹介します。

NPC との会話を可能にする新たな AI ツール

最新シーズン「ギャラクティック・バトル」において、フォートナイト バトル ロイヤル (別名:ギャラクティック・バトル) で、プレイヤーに話しかけられると会話 AI を使用して応答するダース・ベイダーの NPC が登場しました。 

ダース・ベイダーからの学びを活かして、基盤となるテクノロジーをクリエイター コミュニティに共有する予定です。

今年の後半には、UEFN で AI を搭載した魅力的な独自の NPC を構築できるツールをクリエイターが利用できるようになります。State of Unreal のステージ デモで披露したように、クリエイターは新しい Persona の仕掛けを使用して、プレイヤーが話しかけることのできる人格を持ったキャラクターを作成できます。NPC の声のタイプや話し方、および NPC 特徴を選択できます。今後それをさらに発展させて、クリエイターが NPC の挙動と会話を制御できるだけでなく、コアとなるゲームそのものも制御できるようにすることで、フォートナイトに新しいダイナミックなプレイヤー体験をもたらします。

新しい Epic Developer Assistant をご紹介

新しい Epic Developer Assistant は、クリエイターの生産性を向上させる AI ツール (現時点ではベータ) です。現在、Epic Developer Community 上で利用可能になっています。この AI 搭載アシスタントは、UEFN プロジェクト向けの Verse コードの作成をサポートしています。さらに、質問への回答やワークフローの案内、コード スニペットの提供などを通じて、課題の解決と開発スピードの向上を支援します。今すぐお試しください!

UEFN に登場する新たな人気 IP

現在では、「ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ」や「The Walking Dead Universe」など、人気 IP の世界を舞台にした素晴らしい体験が数多く生まれています。さらに魅力的な IP が続々と UEFN に登場予定です。加えて、レゴ® クリエイター向けツールの大規模アップデートも控えています。 

イカゲーム
謎解き、サバイバル、ソーシャル プレイ、裏切りと駆け引き。世界で最もスリリングな物語、「イカゲーム」がシーズン 3 の配信開始に合わせて 6月27日に UEFN に登場します。あなた独自の「イカゲーム」体験を構築できるチャンスです。公開機能は今夏後半に提供予定です。  
 
 
アバター 伝説の少年アン
フォートナイト バトル ロイヤルで好評だったエレメント操作のゲームプレイが、ついに UEFN でも利用可能になりました。来年には、「アバター 伝説の少年アン」の世界が UEFN に登場します!

State Of Unreal 2025 V21 182 アバター
 
スター・ウォーズ
フォートナイト:ギャラクティック・バトルは終わりを迎えようとしているかもしれませんが、それはフォートナイトでのスター・ウォーズの楽しさが終わってしまうということではありません。UEFN にアクセスすると、プレイヤーは、公式のスター・ウォーズの機能、テンプレート、アセットを使って、はるか彼方の銀河へと誘われます。今後も続々とリリース予定です!
 
State Of Unreal 2025 スター・ウォーズ
 
レゴ ブロックによる建築 & レゴ ブルーム・タイクーン
ファンから最も要望の多かった LEGO 機能が、6月17日に UEFN に登場です。1 つ 1 つのブロックを積み上げる「レゴ ブロックによる建築」がついに実現します。さらに、夢のガーデンを作れる新テンプレート「レゴ ブルーム・タイクーン」も登場しました。タイクーン スタイルのゲームプレイを体験できます。詳しくはこちらをご覧ください。

UEFN の強力な新機能

フォートナイトでの体験づくりにおいてクリエイターの創造力をさらに広げる、UEFN の新しい機能を提供する予定です。 

Scene Graph (ベータ版) 

2025年6月7日、Scene Graph のベータ版がリリースされます。これは、UEFN でのプロジェクト構成をまったく新しい形に進化させる機能です。エンティティを階層構造で整理することで、豊かで緻密な環境を素早く構築できるようになります。繰り返し使う要素はプレハブ化でき、管理が簡単になり、バリエーション展開もしやすくなります。

さらに、Verse コードがこの階層構造をそのまま利用して、ランタイム中にオブジェクトを操作できるため、多くの場面でデバイスの代わりに Verse を使ったインタラクションやゲームプレイを構築可能になります。これにより、プラットフォーマーやメトロイドヴァニア、デスランなど、複雑なインタラクションが求められるジャンルにも対応しやすくなります。

この機能は、将来的に実装予定の「カスタム遠距離武器」や「アイテム」といった新要素の基盤にもなっており、サバイバルや RPG スタイルのゲーム性にもつながっていきます。今後の予定については、ロードマップをご確認ください。

General Physics

General Physics のベータ版は2025年 Q3 に登場予定です。これにより、同機能を使用したフォートナイト島を公開できるようになります。まだ試したことがない方は、現在の実験的機能バージョンからスタートしてみてください。スポーツ ゲームや本格的なパズル ゲームなど、物理挙動を活かしたゲームプレイの可能性が広がります。

クリエイター向けインサイトの充実

6月9日より、フォートナイト データ API のデータセットが拡張され、クリエイター制作の島にもエンゲージメントやリテンションなどの指標が適用されます。これにより、より正確なデータに基づいた意思決定が可能になり、島の成長に役立ちます。

さらに、島のディスカバリーの仕組みをより透明にする取り組みも進行中です。新しいドキュメントでは、ディスカバリーがどのように動作しているか、どのような指標が可視性と成功に影響するかを解説しています。

Unreal Fest Orlando での UEFN セッション

State of Unreal は終わりましたが、UEFN のコンテンツはまだまだ続きます。Epic の YouTube チャンネルをチェックして、以下の UEFN のライブ ストリーム セッションをお見逃しなく。

ディスカバリーで成功するには | 6月4日0:30am (日本時間)

ディスカバリーの最新情報と、エコシステム内で成功するゲームをどう見極め、支援しているかを解説します。

UEFN における物理ゲームプレイ | 6月4日10:00pm (日本時間)

物理ベースの動的なゲームプレイをフォートナイト上でどのようにビルドするかをご紹介します。プレイヤーのアクションに一貫した反応と没入感をもたらす、物理挙動の活用法を学べます。

UEFN で UI をビルドするための新たな手法 | 6月5日0:45am (日本時間)

2025年、UEFN は、フォートナイト クリエイターがこれまで以上に高品質でレスポンシブなユーザー インターフェースを実現するための多くの新機能を導入します。本セッションでは、Unreal Motion Graphics (UMG) を使って UI ウィジェットを設計し、Verse で生成されたゲームプレイ データと連携させる方法を実演します。

シーン グラフと Verse でプロジェクトを強化する | 6月5日5:45am (日本時間)

シーン グラフと Verse を使用してゲーム デザインの原則を適用し、障害物コース ゲームをビルドする方法を学びます。参加者は、キャラクターがジャンプするためのシンプルなプラットフォーム プレハブを作成する方法、カスタム Verse コンポーネントを追加して足場を動かす方法、およびスケール、回転、スライド、爆発する障害物をすばやくイテレートしてビルドする方法を一から学びます。

コラボレーション、コミッション、制作:Tom Jank 氏の UEFN サバイバル ガイド | 6月6日3:00am (日本時間)

Tom Jank 氏が以下について解説します。 
  • UEFN でソロ開発者として活動するメリットとデメリット
  • ブランド、コンテンツ クリエイター、大手スタジオとの仕事とは
  • オリジナル作品や自己ブランドの構築術
Unreal Fest Orlando の終了後には、これらのセッションのレコーディングもオンデマンドで公開予定です。どうぞお楽しみに。 
 


ご覧いただきありがとうございます。キーノートの発表内容をすべてチェックしたい方は、Unreal Engine のブログ記事をご覧ください。